早いもので西城秀樹が亡くなって1年経つんだ。。と、
彼を偲ぶTV番組で若き日のカッコいいヒデキが流れていて知った。
63歳という若さで、急性心不全で亡くなった西城秀樹。
彼の死は、私にとってかなりのショックだった。
彼は私の故郷、広島の出身で、
出身高校はなじみのある男子校で、
同級生の男子も多く通っていたし、
秀樹の実家の営む焼肉屋や喫茶店というのも有名だった。
新御三家アイドルの中でも、断然かっこよくて歌もうまかった(と思う)。
かわいらしい奥さんと結婚したのもつかの間、
脳梗塞を繰り返し、
半身不随になって言葉も不明瞭で、表情も老け込んで・・
かつてのアイドル西城秀樹とは別人のようだったけど、
それを隠そうともせず懸命リハビリに励む姿は、胸に響いた。
きっと復活して、またステージで歌う秀樹を見れると信じていたのに、
帰らぬ人となってしまった。。。
私たち世代にとって圧倒的な存在感のあるスターだった。
そんな彼がいなくなったという喪失感は大きい。
ショックという意味では、
そのあと報道された(マネージャーの証言として)、
西城秀樹は糖尿病を患っていて、
その合併症として脳梗塞を起こして、結果亡くなったということも大きい。
もう20年以上も前からインシュリン投与されるほどの糖尿病だったと。
あのヒデキが糖尿病・・・
なぜそれがショックなのかというと・・・
私はここ数年、血糖値、糖尿病のことで頭がいっぱいで、
どうしたら血糖値が乱高下しないか、HbA1cが下がるのか、ばかり24時間考えている女だ。
血糖値を測りまくっては一喜一憂している。
家系的にほぼみんな糖尿病で、
わたしの実弟なんか糖尿病から腎臓やられて人工透析していて、
おととしは感染症からまじで「危篤」状態にまでなったやつで。
私自身も、健康診断で毎回数値がヤバいことになってる。。
(ギリギリ糖尿病とは診断されないが、レッドゾーン)
弟のことは自分にとっては警鐘というか、
『自分も同じことになるかも。なりたくない。ならないようにしなくては。』
という反面教師なのだけど、
もう一人、私に恐怖と注意を喚起してくれる知り合いがいる。
あ、知り合いじゃない。私が一方的に知ってるだけのブロガーさん。
糖尿病について調べまくってる時たまたま遭遇したその方(女性)は、
ちょうど今の私くらいの年齢の時に、
「朝起きたら目が見えなくなっていて」
「眼科に行ったら糖尿病と診断されすぐ転院」
『ふつうは糖尿病は合併症で亡くなるが、あなたは糖尿病そのもので死ぬかもしれないほど重度』といわれ、すぐ入院。
「糖尿病のインシュリン治療と網膜症の治療をはじめたが・・」
「5か月後に脳梗塞をおこして半身まひの車イス生活に」
という、ふつうの主婦だった人が、
突然ある朝の失明から糖尿病による劇的な命の危機にみまわれる日記なのだ。
この人のブログをさかのぼって全部読み、
それまでの糖尿病の合併症へのゆるい認識が、
シビアなものに変わっていった。
一般的な『神経障害』『腎症』『網膜症』も怖いのだけど、
動脈硬化による脳卒中(脳梗塞・脳出血)はすぐに命にもかかわるのだ。
特に、脳梗塞で重度半身マヒになってしまい、
生活が激変して絶望したり、不便だったりの日記は
私に糖尿病の重い重い苦しみを見せつけてくれた。
そんなときに、
あの、西城秀樹も脳梗塞!(それも何度も)
というショック。
若い頃からの大量の喫煙や飲酒、野菜を全く食べないとか、過労とかストレスとか、
いろんな要因はあっただろうけれど、
高度医療や、奥さんの作る料理や、本人の努力をもってしても、
打ち勝つことはできなかったのか。。
元マネージャーが秀樹は糖尿病だったと週刊誌で話していたけれど、
公式には糖尿病についてまったく発表されていない。
そのことも・・
やっぱり、
糖尿尿というのはヒデキのイメージを下げてしまう、
ネガティブなイメージの疾患なんだなあ、と
なんとなく残念な気持ちになる。
。。。
西城秀樹の映像と、実際の岩崎宏美がデュエットしてるみたいに合成された映像は、
ほんとに素晴らしくて、見ていて涙が出た。
63歳は早すぎるし、まだまだ歌っていてほしかった。
でも、デビューしてからずっと第一線でスターのままでいて、
数々の素晴らしいヒット曲やライブ映像を残して、
私生活でもあたたかい家庭を築けて、
可愛い子供たちにも恵まれ、
倖せだったんだなあ、と思うことにする。
秀樹は、血糖値と闘う私にも、
大事なメッセージを残していってくれた、とも思うことにする。
ありがとう。秀樹。
ずっと忘れないからね。
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