お隣の奥さんは、ものすごい自慢家だ。
ありとあらゆることを自慢される。
会話量は常に
お隣の奥さん:私=9:1 の割合で進む。
たとえば「ばじるさん、〇ちゃん(私の娘)結婚おめでとう」みたいな、
私寄りの話題であったとしても、
一瞬にしておとなりの奥さんの話題にすり替わり、
色んなバージョンの自慢が始まる。しかも長い。
だから、極力会うのを回避しながら生活し、
バッタリ会っても、忙しそうなオーラを出してそそくさ立ち去るようにしてる。
おとなりの奥さんの数ある自慢の中で、
ご主人の会社とお給料のよさも
露骨に強調されてきた。
おとなりの奥さんにとって、
一部上場のその会社は奥さんの地元のトップ企業で、
誰からも羨ましがられる憧れの会社のようだった。
なにを自慢されても、
私は適当に
「まあ。すごいですねえ。」と話を合わせる社交性を持っているので、
話は延々と続いてしまうのだけど・・・
おとなりのご主人とうちのダンナは、
一回り近く年が離れているので、
その高給取りのおとなりのご主人は、
ずいぶん前に退職されて年金生活に入られた。
そのときに、
おとなりの奥さんが年金の話をされて、
『うちは年に360万しかないのよ。暮らしていけるかしら。』
と、めずらしく自慢じゃない言葉を口にした。
その時は、
まだうちは年金のことなんか頭になくて、
額についてもピンとこなかったんで、
「そうなんですか・・・」
とぼんやりした答えをしてしまったけど。
今思うと、
それって、自慢だったんじゃん、とわかる。
いつものように、
「すごいですね~」と言ってあげるべきだったのだ。
日本年金機構によると、モデル世帯の年金月額は、約22万1,000円
年間にすると、2652000円 ですからね。
360万円ってことは、約100万円、標準家庭より多いわけで、
それはつまり、企業年金の額なんだろうな、と思う。
企業年金・・・
①国民年金②厚生年金③企業年金
という3階建ての年金ハウスの一番上の上乗せ部分のこと。
①と②は公的年金で③は企業独自の私的年金。
企業年金は1000人以上の会社ならほぼ制度があるはずだ。
給付額はまちまちだけど、
プレジデントオンラインの『24業種別の企業年金ランキング』によると、
1位の『海運・倉庫』の月額給付額は19.3万円
最下位(意外だ)の『銀行』で6.2万円と、
けっこうな差がある。
企業年金は、退職金の一部なの一時金として受け取る人も多いので、
比較は難しいのだけど、
やっぱり大企業っていいなあ・・・という感想しかない。
うちは、零細中小企業なので、企業年金はない。
正確には、なくなった、のだ。
実は企業年金の制度ができて
月々お給料から天引きされていたのだけど、
ある日解散というか、制度が中止になってしまったのだ。
(積み立てた分数十万円が返金された)
たぶん低金利で、運用もうまくいかず資金不足だったんだろう。
実はダンナは大学卒業後、
1年間だけ大手証券会社で働いていて、
1年ぶんの厚生年金基金(企業年金)に入っていた。
で、そのたったの1年分は、60歳から律儀に振りこまれている。
金額は、年間1万円弱・・・
そういえば私自身も、
大学卒業後は一部上場企業に3年間いたので、
厚生年金基金3年分払ってる。。これももらえるんだろうか。
ということで、
わが家はおとなりのような企業年金はもらえないし、
個人年金にも加入していないので、
ごくごく基本的な公的年金のみということである。
こうして、
年金の支給される頃になってみて、
やはり
大企業っていいなあ・・
退職金の額なんかも、ぜんぜん違うんだろうなあ。
うらやましい。
なんて、隣の芝生が美しい、だわ。
実際、うちの両隣のお宅はどちらも芝生の手入れが行き届いていて、
リアル美しい芝生なのである。
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