日々思うこと

化粧品による被害について考える。私も危なかったかも。

更新日:

ふだん深く考えずに毎日使っている化粧品。でも危険なものでもあります。

 

いままで、化粧品による健康被害や皮膚の悪化など、

色んな事件・事故がありました。

きれいになりたくて使う化粧品で、

取り返しのつかない被害を受けてしまうなんて、

どうしようもなく悲しいことです。

 

今日は、私が関係した(かもしれない)ケースについて思いだして書いてみます。

 

①白斑事件を起こしたあの有名メーカーは今・・・

 

私が初めて使った化粧品は

〇ネボウだった。と書きました。

 

実家は商売をしていたもので、

そのお付き合い(うちで買ってくれる)から、

近所の化粧品店・・というか『おしゃれの〇〇』というなんでも屋さんで、

化粧品だけじゃなくて洋服とか小物とかごちゃごちゃ売ってるお店で

母親はことあるごとに洋服や化粧品を購入していたのですね。

相手がうちで定期的に買ってくれるから、

暗黙の了解として、うちも定期的にそちらで。

 

お付き合い、という言葉がぴったりで、

相手のおばさんの勧めるままの商品を買ってました。

それで、高校卒業した私も、

母と一緒にそのお店で最初に一式そろえたのが、

〇ネボウだったわけです。

 

母がお金を払ってくれた、というのもあり、

しばらくそのお店で購入していましたが、

だんだん、そのお店に行くのが億劫になりはじめましたんです。

 

理由の一つは、

そのおばさんがすすめる商品が『ちょっと。。』と思うようなものだったこと。

例えば、だんだんメイクをちゃんとするようになって、

私も友達のような「アイライン」引きたいな、と思って買いに行ったんですね。

で、そのおばさんが選んでくれたものを家に帰ってみてみると。

なんと『リキッドタイプ』(筆みたいなので書くやつ)だったり。

(当時、ペンシルタイプが普通で、リキッドタイプなんて使ってるヒトいませんでした)

ぜったい使いこなせないわ、これ。

ということで交換してもらったことあります。

ファンデーションも、

『これ、熟女向けでは?』とゆうようなのを持たされたりして。

 

まわりの友だちにも影響を受けながら、

「わあ、それいいね」と他のメーカーのものに目移りして

だんだんそのお店で買うのは控えるようになっていきました。

アルバイトもしてるんだし、自分で買えばいいことだから。

 

もう一つの理由としては、

そのおばさんの娘さんがとても優秀でいい大学に通っているのを、

いつも自慢され、私のことバカだと思われてる?みたいな

イヤな感じがしたんですよね。

まあ、母もそのおばさんのことあまり好きじゃないみたいだったから、

よそで買ってもどうでもよかったようでした。

 

でも、もちろん、

よそのお店でも〇ネボウの商品を買うことも多々ありました。

〇ネボウがキライになったわけではなくて、

そのお店(とおばさん)と離れたかっただけで。

 

あれから。。。

 

わたしの化粧品歴も変遷し、

いろんな商品を試したり、

厚塗りになったりうす化粧になったり、

洗い続ける美容法とか、

ハイドロキノンやトレチノインを輸入業者から買ったり、

試行錯誤してました。

 

で、数年前。

 

調べたら正確には2013年に、

〇ネボウの美白化粧品が『白斑被害』で自主回収するという事件があったんです。

『ロドデノール』という美白有効成分を使った人が、

皮膚がまだらに白くなるという事例。

かなりショッキングな事件で、大きなニュースになりました。

 

最初そのニュースを見た時は、

『まだらでも白くなるっていうのは本当に美白成分が入ってるんだな』

などと呑気なこと言ってた私ですが、

被害を受けた方の実際の肌の映像を見た時は

そのひどさにおののきました。

顔や手が、まるで大やけどをした痕のような、

まだらな大きな白斑でおおわれていたのです。

 

そのとき、ほんとに怖かったのは、

私ももしあのまま〇ネボウ化粧品を使い続けていたら、

この〇ネボウの美白化粧品に飛びついていたのではないかということ。

 

あの20代~30代のシミに悩める時期に、

もしこの商品が発売されていたら、

美容部員の人にすすめられるままに買っていた私は、

まちがいなく買って、

何本も塗りこんでいたことだろうと思う。

そしたら、シミの上にさらにまだらの白斑が広がっていたのかも。

本当におそろしいことだ。

 

2013年の7月に自主回収とあるがけど、

被害の訴えは2011年からあったというのもひどいし、

そのあとの被害者に対する対応もひどかった。

 

その後、

〇ネボウは、花王に買収されてしまったのですね。知りませんでした。

あれだけの被害を出したメーカーはもう信用回復は望めないでしょう。

私も、二度と使うことはないと思います。

 

②『あきらめないで!』のあの石けん、私も使ってました。

 

もう一つ、大きな事故も記憶にあります。

それは悠香(ゆうか)という会社の販売していた石けん「茶のしずく」です。

真矢みきさんの、あの『あきらめないで!』のフレーズで全国的に有名になりました。

 

実はあの会社は福岡にあります。(私の住んでいるところです)

最初は地元の情報番組の中でタイアップして宣伝して

細々と(?)販売していたと思います。

お茶の成分が入っているのか、お茶色の丸い石けんで、

ネットで泡立ててきめ細やかなクリーム状にして、

ゆっくり撫でるように顔を洗うというのを、

何度TVで見たでしょう。

そして、じわじわと売れ始めました。

 

私は、興味はあったものの、

通販でしか買えないし、

それも1個とかじゃなくて数個買わないと割高なので躊躇していました。

 

が、同じように考えている友人が、

『一緒に買わない?』と持ちかけてきて、

共同購入することになりました。

そして1年くらいは使っていました。

実際つかいごこちはよかったし、

肌もすべすべしてきたように思ってました。

 

真矢みきさんが宣伝し始めてからは、

もうそれすごい爆発的な売り上げになって、

地元の就職情報誌や新聞チラシの広告で、

天神のどまんなかに悠香の自社専用コールセンターを作って、

大量のオペレーターを募集しているのを見ました。

 

『飛ぶ鳥を落とすいきおいって、こういうのを言うのね』

『この会社、もうかってもうかってたまらないね』

 

小さな化粧品会社が昇り竜のようにぐんぐん伸びていくさまを、

リアルタイムで見届けているわ、

と実感していたそのまさにその時、

ほんとにコールセンターが今から稼働し始める、という時に、

あの『小麦アレルギー事件』が起きました。

 

化粧品で小麦アレルギー?

 

最初は意味がわかりませんでした。

食べ物でもないのに、

その石けんでアレルギーを発症した人は、

もう小麦粉の入ったうどんもスパゲティもパンも食べられないし、

ビールも飲めないということなのです。

ひどい人は、アナフィラキシーショックで意識不明の重体になった人もいるのです。

 

これは想像もしない反応なので、

まさか石けんが、という特定にも時間がかかったし、

会社側にとってもつらいことだったと思いますが。。

 

私は、たまたまアレルギーは出ませんでしたが、

それは確率の問題なので、

私にアレルギーが出て、今も苦しんでいたかもしれないのです。

 

『茶のしずく』の会社『悠香』は、

大きな高速道路沿いにあって、大きな看板もあるので、

今もよく目にします。

原因となった小麦成分をはずして、今も『茶のしずく』は販売されています。

集団訴訟も起こされ、和解も進んでいるようです。

会社は、〇ネボウのように買収されたり、倒産することなく、

今もがんばっていますが

あの一世を風靡したころとは違うでしょうね。

私も、こわくてもう使う気になれません。

 

顔に直接つけるものだから、安全性だけは確かなものを

 

たまたまですが、2件の化粧品の事故について、

自分とのかかわりを思い出しながら書いてみました。

あらためて、化粧品ってコワイなと思います。

被害が目に見えないだけで、

実は肌に良くない成分もいっぱいありますよね。

個人の肌の質もみんな違うわけだし、

化粧品選びは慎重になりすぎるくらいでいいと思います。

 

いま私は、

基礎化粧は全くしていません。

ワセリンをたまにつけるくらい。

そのことについてはまた別の機会に。

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