高校を卒業するまで全く化粧もスキンケアもしたことがありませんでした。
夏の間はいつもまっ黒に日焼けしていたわたし。
若かった。。
バカだった。。
当時（もう３０年近い昔です）
高校生でお化粧してる子は不良でした。
善良なふつうすぎる高校生だった私は、
それまでお化粧というものをしたことがありませんでした。
まあ、なにかの発表会とか、そういうときに、
いかにも的なおしろい塗りしたことはありましたが、
ちゃんとしたファンデーションや頬紅などしたこともなく、
マスカラなんてさわったこともありませんでした。
せいぜいほんのり色のつくリップクリームをこっそりつけるくらいでしょうか。
ていうか、
化粧はもちろんですが、
私は基礎化粧もまったくしていませんでしたね、化粧水とか乳液とか。
日焼け止めも塗らないくらいですから、
ふだんからお肌をケアするという意識が欠落していたと思われます。
でもそれは時代のせい・・ではないですね。
クラスにはちょっとお化粧してる子（ちょっと不良）もいたし、
お化粧してなくてもスキンケア化粧をきちんとしてる子もいましたから。
どのメーカーにするか決める前にみんな行ってた講習会
さて、そんな私も高校を卒業して大学生になります。
制服も校則もなくなり、おしゃれもしなくてはです。
さあ、ついに初めての化粧です！
でもなにからどうしたらいいのかしら。
と、悩む高校卒業したばかりの女子に、
当時、大手化粧品会社３社（〇生堂・〇ネボウ・〇ーセー）は、
春休みにそれぞれが講習会を開いてくれていました。
何百人も座れる大会議場みたいなところで、
１８歳の女の子が大勢集まって、
基礎化粧からメイクアップまでを、丁寧に説明してくれるんですね。
もちろん、いかに自社製品が優れているかも。
で、私たちのお目当ては、
それぞれの会社が練習用にくれるメイクパレットやファンデーションなどの化粧品。
非売品のそれは、
容器こそ高級感がないプラスチックだけど、
ひととおりのメイクができるよう、
ファンデ－ションやほほ紅、アイシャドウに口紅パレットと、
すべてがコンパクトにそろっていて、
それはそれは目もくらむような素敵なおみやげなんです。
初めて化粧するカモおぼこい田舎娘たちを
がっちり取り込んでおけば、売り上げは確実なんで、
どのメーカーも気合いが入ってましたね。
そのもらったメイクセットは
ほんとに重宝して、だいじにだいじに使った記憶があります。
ああ、今思っても、
「今から大学生になる」という楽しいふわふわした時に、
大人の階段一歩上がったようなワクワクした気持ちにさせてくれた、
化粧品会社の無料化粧講習会に、
あらためて感謝です。
今は、もうそういうのやってないみたいです。
当時、化粧品のメーカーの選択肢は
ほぼその３社（〇生堂・〇ネボウ・〇ーセー）で、
周りのみんなもそのどこかに決めていました。
そして私が初めて選んだ化粧品は・・・
今のように、
ドラッグストアで好きなメーカーのものを、
単品で自由に選ぶということはありませんでした。
そもそもドラッグストアなんてなかったし、
化粧品とは、
化粧品店で、お店の人に相談して購入するもの、だったんです。
高校を卒業したばっかりの少女が、
いきなり高級な化粧品を揃えることなんてできません。
お金持ってませんから。
最初は、
母親が購入しているお店に一緒に行って、
母親がお店の人にお願いしてそろえてもらう。
母親の支払いで。
という人が多いんじゃないかと思いますが、
はい、私もそのパターンでして、
母と同じメーカーのものでそろえることになりました。
はい、カモそのものですね。
わたしの化粧品デビューは
母が当時使っていた「〇ネボウ」でした。
基礎化粧から下地からメイクアップ用品からクレンジングまで
ひとそろい・・・
けっこうな数でけっこうな金額だったと思いますが。
自分ではどれをどう選べばいいのかわからないので、
お店の人のいいなりでしたね。
そして、
いったん使い始めると、
ずるずるとそのメーカーの化粧品を使ってしまう、
他社に浮気をするのはいけないこと、
みたいな、変な忠誠心みたいなのがあるんですよ、
はじめての化粧品って。
そういうわけで、
〇ネボウの商品とは長くお付き合いしました。
